超ざっくり英文法講座第7回目は“過去完了形”になります!
いよいよ”完了形”を”過去形”にしていくのですが、これも今まで学んできたイメージを持っていればすんなり入ってくると思います!
“過去完了形”の基本的な形は、
ちょっと忘れちゃったかも・・・
という方はぜひ過去回も復習しつつ、この“過去完了形”をマスターしていきましょう!
過去完了形の覚え方:過去が作る“過去の状態”
“過去完了形”ですが、これも基本的には”現在完了形”のイメージをそのまま過去にスライドしてくるだけです!
まずは”現在完了形”のイメージがどのようなものか、振り返りましょう!
というように”現在完了形”は”過去の経験をもとにした現在の状態“を表していました。
ですので、”過去完了形”はここにもう1つ過去の地点を増やし、”もっと前の過去の経験をもとにしたある時点の過去の状態“を説明している、ということになります。
なんだか文章にするとややこしくなってしまうので、ビジュアルで覚えてみましょう!
上記のイメージのように、”過去完了形”のタイムラインとして、
“過去のある時点の状態がそれより前の過去の経験上〇〇であった”
という風なイメージになります。
ここで重要なのが、タイムラインとしては“過去のある時点の状態”を説明しているので、“現在の状態”については特に何も言っていない、ということが重要です。
ここで一度”現在完了形”との比較をイメージで見て、より感覚を掴みましょう!
現在完了形vs過去完了形
“現在完了形”と”過去完了形”のタイムラインについて簡単にまとめてみました!
基本的には”現在完了形”のイメージをそのまま”過去”に持ってきただけです。
でも喋っている人は”現在”からしゃべっているのでそこがややこしいポイントなのですが、あくまでタイムラインを意識して”過去完了形”は“ある時点の過去の状態”について言いたいんだ、というイメージを持っておいてください!
それでは例文を見て、よりイメージを定着させましょう!
過去完了形の例文
のようになります。
画像では①、②のように順番を記載していますが、これは和訳的な意識の順番で、実際に事が起こった順番は②→①になります。
が、ここでも”過去完了形”は”過去のある時点の状態”を表現したいので、①→②という和訳のイメージを持っておくとより分かりやすいです!
番外編:現在形/過去形×過去完了形の例文
鋭い方ならここで、過去完了形の状態が過去あった状態での現在のことも言いたい場合はどうなるの?という疑問があってもおかしくはないかと思います。
またそういった使い方は実際にあるんでしょうか?
もちろんあります!
基本的に僕も学校では2つの節がくっつく場合は時制をそろえなさい、と言われた記憶が少しあるんですが、そんなものは関係ないです!
このイメージを用いれば、どんな状態でも繋げて考えることができるので、イメージをもってどんどんいろんな表現にトライしていきましょう!
今回はかなり例文が特殊なので、“番外編”です!ここで分からなくとも徐々に慣れればわかってきますので、あくまでちょっと難しい文にトライしてみよう!という回になります。
そこでそのような”現在形”×”過去完了形”についても例文をピックアップしていきます!
By the time I had finished my studies, I had gained a lot of knowledge that helps me in my current job.
(勉強を終えた時点では、私は現在の仕事で役立つ多くの知識を得ていました。)
例文3
He had worked as a chef in several restaurants before he opened his own. Now, he applies the skills he learned in those kitchens to his own culinary creations.
(彼は自分のレストランを開く前に、いくつかのレストランでシェフとして働いていました。今では、彼はそれらのキッチンで学んだスキルを自分の料理の創作に活かしています。)
まずは最初の例文について、イメージ解説していきます!
By the time I had finished my studies, I had gained a lot of knowledge that helps me in my current job.
(勉強を終えた時点では、私は現在の仕事で役立つ多くの知識を得ていました。)
このようなイメージになります!
ここでは”勉強を終えた時点”で”多くの知識を得ていた”というのはどちらも”過去のある時点の状態”を表しているので、このようになります。
こうした言い回しをするというのは、“現在”と“過去のある時点”にはある程度“時間の隔たり”があり、“過去のある時点”では知識を得ていたけど、“過去のある時点→現在”までに“知識を役立てていなかった可能性”が高いです。ただ現在は“その知識が役に立っているんだ”という部分をより強調しているので、”過去完了形”を使ってそのように言い回しているのだと考えられます。
続いて3つ目の例文を見ていきましょう!
例文3
He had worked as a chef in several restaurants before he opened his own. Now, he applies the skills he learned in those kitchens to his own culinary creations.
(彼は自分のレストランを開く前に、いくつかのレストランでシェフとして働いていました。今では、彼はそれらのキッチンで学んだスキルを自分の料理の創作に活かしています。
こちらの文も“過去完了形”×”過去形”×”現在形”ですね!
さっそくイメージを見てみましょう!
この例文では逆に、”He had worked as a chef in several restaurants(彼はいくつかのレストランでシェフとして働いていた”という経験から”he opened his own(自分のレストランを開いた)”ということと、”he applies the skills he learned in those kitchens to his own culinary creations.(彼はそれらのキッチンで学んだスキルを自分の料理の創作に活かしています。)”は一連のストーリーが見えるので、“いくつかのレストランでシェフとして働き、自分のお店を開いて、シェフのスキルを活かしている”ということにつながりがありますので、”自分のお店を開いた”から”スキルを活かしている”というところの期間は短い、もしくはつながっている、という感覚になります。
実際には期間が空いている可能性もあるのですが、文脈的にはつながっている方がスムーズな解釈だと思います。
ただどちらにせよ、ここで協調したいので“いくつかのレストランでシェフの経験がある”ことが”お店のオープン”や”そのスキルをいま活かせている”という部分につながるので、”He had worked as a chef”という部分がより言い手が伝えたいことだと考えられます。
まとめ
“過去完了形”編は以上となりますが、いかがでしたでしょうか?
最後はかなり難しい文章で頭が痛くなってしまったかもしれないですが、文法の暗記ではなく、イメージとして捉えることで少しまだ可能性を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
僕はこの文法イメージを理解することで、感覚的に文章が理解できるようになりました。
暗記も大事かもしれないですが、まずは感覚的に”こういうことを言いたいんだ”ということが捉えられると英語の文章が一気に明るく、ニュアンスに富んだ感じで読むことができるので、楽しくなってきます。
次回は”過去完了進行形”というさらに時制を組み合わせたものになりますが、こちらもイメージを振り返りつつ一緒に勉強していきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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